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むか~し昔、あるところに仲の良い老夫婦が貧しいながらも平穏無事な暮らしをしておりました。

ある日、いつものように、お爺さんは山へしばかりに、お婆さんは川へ洗濯をしにそれぞれ出かけていきました。

お爺さんが山で仕事をしていると、遠くの空から、

「うわぁああぁあ!!」

という叫び声がかすかに聞こえました。
しかし、呑気なお爺さんは、
「今日は変わった鳥が鳴いとるのう」
と呟いたきり、特に気にもかけませんでした。


○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


一方、川で洗濯をしていたお婆さんは、今日の夕飯の献立を考えながら、ぼーっと川を見つめていました。
手には洗いかけの洗濯物が一枚、半分川に流されている状態でユラユラしていました。
このお婆さんは一つの事を集中して考えると、他の事にあまり意識がいかない人のようです。

と、そこへ川上の方から紫の物体が流れて来るのが見えました。
その紫の物体は、色といい、形といい、ツヤといい、茄子にとてもそっくりでした。

 
──大きさ以外は。


遠くから見ても明らかに、その紫の物体は茄子にしては大き過ぎました。
しかし、形や色ツヤは確かに茄子です。
その巨大な茄子は、丁度お婆さんが洗濯をしていた所の横にある水草たちに引っ掛かって止まりました。
普通、川から茄子が流れてくる訳がありません。

しかも超特大サイズ。

しかし、そのような事に意識が回らなかったお婆さんは、
(茄子…。茄子の煮物でもつくろうかねぇ…)
と、既に調理方法を考えています。

食べる気満々です。

お爺さん同様呑気なお婆さんは、巨大茄子を微塵も怪しまず、手にしていた洗濯物を横に置き、水草へ近付き、本日の夕飯の材料を無事確保しました。

「よっこいしょ」

持ち上げてよくよく見れば、その茄子は幼児ほどの大きさです。

「ちと大きいねぇ…」

いや、“ちと”ではありませんよ?
とても大きいですよ?
ってか、普通怪しがって持ち帰ろうとはしませんよ!?

しかし、
「これなら、二、三日はご飯のおかずに困らなくてすむねぇ」

……………………。

…ということで、結局お婆さんはその巨大な茄子を持ち帰ることにしました。
食料をタダで手に入れることができたお婆さんは上機嫌です。

「爺さんもきっと喜ぶねぇ」

お婆さんはその巨大な茄子を抱えて家に帰りました。


…もちろん、その時のお婆さんは、洗濯物に意識を全く向けていません。
川のほとりにぽつんと残された洗濯物たちは、洗いかけのまま、数時間そこにとどまる他ありませんでした。


○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

つづく。

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題して「茄子太郎物語」。

実はこの話の原案は既に中学生の頃に作ってありまして、関連作「茄子取物語」は翻車魚さんにも読んで頂いたことがあったりします。

そっちの方ももう一度作り直したいですね。

時間がある時に読んで下さいませ。
そして、笑って下さいませ。
そしてそして、もし宜しかったらコメントも書いて下さいませ。
【2006/10/03 00:01】 URL | なす #HaFTRLnk[ 編集]














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